飛び出せ! 大久保 トップ下で起用へ
ワールドカップ(W杯)アジア3次予選初戦のタイ戦(2月6日・埼玉スタジアム)に向け、
あす30日に今季2度目となる国際親善試合でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦する
日本代表は28日、都内で調整した。岡田武史監督(51)はチリ戦(26日)で一人気を吐
いたFW大久保嘉人(25)を主力組のトップ下に起用する布陣をテストし、大久保には前
線での自由も与えられた。好調の“フリーマン”がゴールをこじあける。
大久保をフリーにしろ! 岡田ジャパン2戦目のボスニア戦で、2トップの下に大久保
を置いて“自由”に動かすシステムが試される。
チリ戦では無得点に終わったものの、4度の決定機をつくるなど、大久保自身の動き
はよかった。28日の練習では中盤の真ん中に大久保を置き、両翼を遠藤と中村憲で
固める3オフェンシブを崩さなかった。岡田監督は「鹿児島合宿から考えていたバリエ
ーションのひとつ」と大久保のMF起用を説明。25人の代表メンバー発表の際も「オレ
の頭ではFWは5人なんだけど…」と大久保をすでにMFとして想定しているかのような
コメントを残している。
大久保はチリ戦の前日練習でも中盤を経験したものの、試合ではFW起用だったた
め、「中盤は特に…。まあ、やりやすいですね」と言葉少な。だが、報道陣が大久保を
囲むと岡田監督は自らバスのクラクションを鳴らし大久保のコメント妨害。多くを語ら
せないようにした。
3人で中盤を形成する中村憲は「裏への飛び出しが得意なのでそれを生かせれば
いい。FWとの調整は明日(29日)やります。大久保をフリーにしてあげる方がいい」
と大久保に最大限の“自由”を約束。遠藤も「足元うまいし、裏へのスピードもある。嘉
人と2トップをうまく使えればいい」と動きをインプット済み。2列目からの大久保の飛
び出しが岡田ジャパンの得点機をつくり出すことになりそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/soccer/news/CK2008012902083272.html