今期は墓場鬼太郎の一人勝ちだな

　ウエンツ瑛士さん主演の実写映画も大ヒットし、アニメでもおなじみの水木しげるさんの
マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」。その原点となる作品で、昭和30年代に貸本向けに描かれた
「墓場鬼太郎」が、「もやしもん」「ハチミツとクローバー」などを放送してきたフジテレビの
ノイタミナ枠（毎週木曜深夜0時45分）でアニメ化された。全11話の放送予定。

　人類誕生以前に地上を支配していた幽霊族の最後の一人として生まれた少年・鬼太郎は、
子を思う一念で目玉だけの姿になって生き延びている父親に支えられて成長してきた。
鬼太郎の周りには、妖怪大学を卒業したという自称エリートのねずみ男ら奇妙な妖怪たちが集い、
さまざまな事件が巻き起こる。

　「墓場…」は、「ゲゲゲ…」と違い、鬼太郎はヒーローとして描かれていない。
アニメも原作を忠実に再現。発表時の昭和30年代の日本を舞台に、高度経済成長期の社会情勢を交え、人
間や妖怪たちの悲喜こもごもをシニカルでダークに描いた「大人のための鬼太郎」になっている。

　鬼太郎役が野沢雅子さん、目玉親父が田の中勇さん、ねずみ男役に大塚周夫さんと、
「ゲゲゲ…」の初期のアニメのキャストが復活。猫娘の原型である「寝子」役には、
人気タレントの中川翔子さんを起用、エンディング曲「snow tears」も担当する。

　制作は、「ゲゲゲ…」と同じ東映アニメーション。シリーズディレクターは「神様家族」の地岡公俊さん、
シリーズ構成は「Yes! プリキュア5」の成田良美さん、キャラクターデザイン・総作画監督は
「ドラゴンボールZ」の山室直儀さんが務めている。

http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080125mog00m200044000c.html