鳥取県は、交流のある台湾台中県で「鳥取週間(仮称)」を八−九月に開催し、
県の魅力をアピールして誘客作戦を展開する。官民が個別に取り組んでいる事業を
集中してPR効果を上げ、増加傾向にある台湾から日本への観光客を鳥取県内に
取り込むのが狙い。
台中県との交流は、一九九七年度にJA全農鳥取が赤ナシの穂木を輸出したのが
始まり。二〇〇一年の鳥取二十世紀梨記念館開館記念式典への台中県石岡郷長の
来県を契機に石岡郷と三朝町の交流が始まり、今年三月には両郷町が交流促進協定を
締結する。台中県には片山善博前知事も二回訪問しており、一月には北栄町の
キャンペーン隊も訪れた。
鳥取週間では、「交流の歩み展」を公共施設で七日間程度開き、鳥取砂丘や温泉など
観光地を紹介するパネルのほか、二十世紀ナシやあんぽ柿などの特産品を展示して
鳥取県を売り込む。
また、〇五年から続けている中学生のサマースクールも期間中に実施する。
詳細は今後、JA関係者や各市町村とも協議して決める。
期間中には、米子空港から韓国仁川港を経由する訪問団を県が派遣し、
米子−ソウル便利用率向上にも貢献する。
台湾から日本への観光客は、〇一年の約八十万人から〇六年には百三十万人へ
増えた。しかし、県内では三朝温泉への入り込み客が約二千人で推移している程度で
多くはない。
交流推進課では「台中県で日本といえば鳥取というくらいに売り込み、誘客に
結びつけたい」と話している。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=493337005