偽ブランド品ネット販売の主婦を逮捕 「手軽に小遣い稼ぎ」
2008.1.18 23:43
携帯電話のネットオークションを通じて偽ブランド品を女性に売りつけたとして、京都府警が詐欺
容疑などで千葉県旭市の主婦(39)を逮捕する事件があり、主婦が「自宅にいながら、手軽に
小遣いを稼げた」と供述していることが18日、わかった。主婦は当初、自分が身につけるために
偽物を購入していたが、闇業者からスカウトされて販売側にくら替え。クレーム処理も身につけて
数百万円を荒稼ぎしていた。府警は「アルバイト感覚だったが、犯行はプロ顔負け」としている。
調べでは、主婦は昨年8月下旬、ネットオークションを通じ、京都市西京区の無職の女性(75)
に偽物のバッグを4万円で売ったとして先月4日、逮捕された。
持病のため間もなく釈放されたが、その後の任意の調べで、主婦は平成16年ごろ、ネットオーク
ションサイトを介して、中国人出品者から偽物を数回購入。中国人に価格などをメールで問い
合わせるうち、「良い商品が入った」と連絡を受けるようになり、販売側に引き込まれたことが
分かった。
主婦は、購入者からのクレーム対処法をインターネットで独自に習得。偽バッグを正規品価格の
約1割の5000〜2万円で仕入れ、数万円の利益を上乗せしてオークションで販売するように
なった。「直営店で購入」「数回使用しただけ」とコメントを書き入れ、正規品に近い価格に
設定し、信憑(しんぴょう)性を高めていたという。
これまでに少なくとも偽バッグなど約800点を売りさばき、売り上げは次回の仕入れにあてる
資金を除いて貯金していた。府警は、自宅のクローゼットなどに保管していた偽のバッグや
財布など計63点を押収。トラック運転手の夫(44)は、主婦あてに送られてくる多数の
宅配物を不審に思っていたが、違法販売には気づいていなかった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080118/crm0801182343038-n1.htm