【画像】 原チャリで日本一周を目指す大場あさ子さん

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1 料理評論家(栃木県)

五〇ccのミニバイクで全国一周を目指す浜松市出身の女性が八日、三カ月間滞在した松江市から再出発した。

これまでに二十四都道府県を回り、走行距離は九千キロ。貯金が尽き、同市内の和菓子店でアルバイトをして資金をためていた。
人の優しさに触れた松江は「第二の故郷」と話し、笑顔で目標達成へ旅立った。

女性は大場あさ子さん(27)。「今しかできないことをやろう」と仕事を辞めて昨年六月、住んでいた横浜から北上を始めた。
一目ぼれして買ったバイクで、ルートも決めない観光しながらの自由気ままな旅。
北海道の最北端・稚内で折り返して日本海側を下り、十月に島根入りした。

当初から途中の資金不足は織り込み済みで、働くつもりでいた。
松江の宿で縁あって紹介してもらったのが同市白潟本町の風流堂。
年間で最も忙しい年末は作業が深夜に及ぶこともあったが、無事乗り切り、この日の出発を迎えた。

今後は国道9号を西進して九州に入り、沖縄に行く予定。
一緒に働いた仲間が白い布に書いてくれた寄せ書きと出雲大社のお守りが、新たに加わった心強い旅の友だ。

雪が舞う大みそかに内藤守社長の自宅に招いてもらい、年越しそばを食べたのが「忘れられない思い出」と大場さん。
今年中のゴールを狙っており「全国一周ができたらまた松江に来たい」。
夢を背負って黄色のバイクにまたがると、勢いよくエンジンを吹かせた。

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