熊谷氏がマニフェスト発表 職員減などで5百億円歳出減(朝日新聞 2008年01月04日)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801040073.html 10日告示の大阪府知事選に立候補を表明している熊谷貞俊・元大阪大大学院教授(63)=民主、社民、国民新推薦=は4日記者会見し、
マニフェストを発表した。4年間の知事任期中に、出資法人の全面的見直しや職員千人の削減、
大阪市との二重行政の解消で、約500億円の歳出削減を実現させる方針を明らかにした。
熊谷氏は会見で、府が3500億円の府債返済を先送りして「赤字隠し」をしていた問題を挙げ、
「財務状況が不明で、個々の施策の試算が難しい」と語り、具体的な事業費や数値目標については
明記しなかった。
マニフェストの冒頭では行財政改革の必要性を強調。そのうえで「4年間で府内総生産を約4兆円、
府民1人あたりの所得を平均50万円アップ」とした。中小企業への年間1兆円の融資や、
交通渋滞による年間6200億円の経済損失を、インフラ整備で半減させることなどで実現できるとしている。
高齢者対策では、5年間で1019の小学校区ごとに、独り暮らしのお年寄りを地域で見守る事業を展開するとした。
その他、がん検診や研究の促進に向けた「がん対策基本条例」の制定
▽梅田北ヤードを活用した大阪駅への新幹線乗り入れの検討
▽「関西州」実現への計画づくりなどを盛り込んだ。
府の「赤字隠し」の手法については、「財政の仕組みをガラス張りにした上で、
どうしても必要であれば、府民に説明して納得してもらう」と語り、
知事当選後、こうした手法を続ける可能性を示唆した。