珍奇なバケツラン公開
茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で5日、花びらがバケツのような形をした珍しい
ランの花の公開が始まった。
栽培が難しい上に花の寿命が数日から1週間と短いため、国内で一定期間展示されることはめった
にない。今回は4株が次々と咲いていく見込みで、今月25日ごろまで観賞できそうだ。
このランは姿形からバケツランと呼ばれ、中南米に自生する。形だけでなく、受粉の仕組みも変わって
いる。まずにおいでハチを引きつけてバケツのなかに落とす。ハチはバケツからはいあがれず、横に
開いた狭いトンネルから出てくる。その際にトンネルの脇にある花粉が体につき、別の花に運ばれる。
この巧妙な受粉は、ダーウィンが進化論を考えつくきっかけの一つになったとも言われている。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080105i302.htm