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イ病、県の審査会申請を改めて却下

　イタイイタイ病の患者認定を県に却下された旧婦中町の女性をめぐって国の審査会が審査のやり直しを求めていた問題です。

　県の審査会は２４日この女性の審査をやり直し、申請を改めて却下しました。

　イタイイタイ病の患者認定をめぐって県は、平成１５年に８１歳で死亡した富山市旧婦中町の女性について申請を一度却下しました。

　しかし、国の審査会は今年１０月、生前に撮影されたこの女性のレントゲン写真が検討対象となっておらず、審査が不十分だとして県の判断を取り消し、審査をやり直すよう求めました。

　これを受けて２４日の審査会では、レントゲン写真や生前の血液検査結果など新たなデータが提出されましたが、県の審査会は、改めて「骨粗しょう症を伴う骨軟化症の症状は認められない」として患者認定の申請を却下しました。

　県は「委員の総合的な判断」として、具体的な議事内容は説明していません。

　審査会ではこのほか今年４月に認定保留となっていた富山市内の７６歳と９３歳の女性２人について審査が行われました。

　９３歳の女性は認定されませんでしたが、７６歳の女性は患者認定を受け、これでイタイイタイ病に認定された患者は１９２人、このうち生存者はこの女性を含めて５人となりました。


http://www2.knb.ne.jp/news/20071224_14076.htm