米アマゾンは12月13日、Webサービスとして動作するWebアプリケーション向けのデータベース「Amazon SimpleDB」を限定公開した。
アマゾンのWebプラットフォーム「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)、ストレージサービスの「Amazon Simple Storage Service」(S3)など、
Webサービスと密接に連携できる。
アマゾンの発表によるとSimpleDBはWebサービス向けに、リアルタイムのクエリを可能にする。
「複数のデータセットを作成し、ストアし、簡単にクエリをかけて結果を得るためのシンプルなWebサービスのインターフェイスを提供する」という。
SimpleDBは“ドメイン”と呼ぶ単位でデータベースを管理。
ドメイン内のデータに対してGET、PULL、DELETEのほか、シンプルなコマンドでクエリを実行可能。
アマゾンはSimpleDBのクエリについて「いまのところは5秒以内に実行される」としている。
SimpleDBは単純なAPIセットでアクセス可能。
データフォーマットやスキーマの事前設定は不要。
アマゾンはスキーマの事前設定をなくしたことで「アプリケーション開発の柔軟性が大幅に増す」としている。
アプリケーションの拡張に合わせたスケーラビリティがあり、1ドメインはベータ版では最大10GBまで利用可能。
100ドメインまで作成できる。アマゾンは今後、このデータ容量を拡張するとしている。
SimpleDBはEC2、S3を始めとするWebサービスから簡単に使えるようになっている。
アマゾンは、SimpleDBを使ってEC2上のアプリケーションからオブジェクトのメタデータを取得し、S3にストアすることをSimpleDBの利用例として挙げている。
価格はマシンの実行時間で1時間当たり14セント。加えて1GB当たりのデータ入力で10セントが必要。
データの出力は月間のデータ転送量に応じて価格が変動する。SimpleDBとほかのAmazon Web Services間のデータ転送には課金しない。
また、構造化データの格納は、1カ月当たり1GBで1ドル50セント。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071214-00000003-zdn_ait-sci