防衛専門商社「山田洋行」(東京都港区)による装備品代金の水増し請求問題で、
防衛省は13日午後、同社に対する立ち入り調査を実施した。
同省は現在、過去5年間の同社との全契約について水増し請求の有無を調査している。
すでに自衛隊機用部品の2件の契約で計約370万円の水増し請求が判明したほか、
迫撃砲の訓練用弾薬など5件の契約で約2億2400万円の水増し請求が行われた疑いが強まっている。
同省は、同社を詐欺容疑で刑事告発する方針を固めており、同社幹部らから事情を聞き、実態解明を進める。
このほか、山田洋行を巡っては、2001年に契約した海上自衛隊哨戒ヘリコプターなどの
ミサイル回避装置でも、水増し請求をした疑いが出ている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071213i211.htm