力士の92%が「道具」使用判明
時津風部屋の力士死亡問題を受けて発足した日本相撲協会の「再発防止検討委員会」が
5日、漫画家のやくみつる氏ら外部の有識者委員5人と親方8人の全13委員が出席して
東京・両国国技館で行われた。53ある相撲部屋に実施した生活指導や稽古に関する
アンケートの結果を公表し、各部屋への視察を年内に始めることを決めた。
力士死亡問題で、稽古場で金属バットが使われるなど行き過ぎがあったとされる点に
関連した「道具を使って指導することはあるか」との質問には、53部屋中24部屋が
「ある」と回答し、「過去にあった」とする25部屋と合わせると92%が道具の使用を認めた。
一方「道具を使わないと指導できないか」との問いには、58%の部屋が「できる」と回答。
伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)は「その点を実際にいろいろ聞いてみたい。
アンケートの返答に隠れている部分があるとすれば、改善していかなければならない」と話した。
訪問は事前に部屋へ通知した上で実施。外部有識者も同行し、週明けから日程の調整に入る。
アンケート結果を叩き台にし、親方や親方夫人、力士らから実情を聞く。
また復帰した朝青龍関が冬巡業の稽古で、相手を後ろから投げ落とすなど、危険な技を
掛けたことも話題になり、伊勢ノ海委員長は21日の師匠会で議題にするという。
会合の内容は文部科学省に報告され、次回は来年1月10日の開催を予定している。
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20071205064.html