ナオ「最終戦勝って終わる」
FC東京のMF石川直宏(26)が29日、リーグ戦最終節・甲府戦(12月1日、小瀬)に向け「選手、サポーターにとって意味のある試合になる。どれだけのサッカーができるか、見せられるか」と並々ならぬ決意を見せた。
今季はチームが低迷しただけに、自身の3試合連続ゴールより「勝ちたい。意地を見せたい」と言い、勝利のためだけに走り抜く覚悟だ。
「結果出したい」
ふがいないままで終われない。順位ではない。選手としてのプライドがある。
「勝ってシーズンを終えたい。意地を見せたい」。石川が力強い口調で言った。
この日の紅白戦形式の練習。右サイドでボールを持つと自然とイメージが膨らんだ。縦へ突破して相手DFを抜き去り、その勢いのまま右足で狙った。縦を警戒されれば瞬時に切り返し、左足でゴールを襲った。
「ゴールへのイメージはいい。点を取ることより、取れる位置に入っていくこと、フィニッシュで終わることが大切」
不調、故障、原因不明の頭痛…。「チームも僕も苦しんだ」1年だった。
だが、苦い経験を経たからこそ見えてくる風景がある。「苦しい状況でも成長できることを感じている。だから、結果を出したい」。
声をからし応援してくれる人がいる。見せたい心意気がある。
「とにかく勝ちたい。勝ちたい」とつぶやくように言った。勝利を目指し、石川が最後まで全力疾走する。 (松岡祐司)
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/fctokyo/news/200711/CK2007113002068567.html