VistaのSP1よりXPのSP3のほうが格段に処理速度が速いらしい

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1 中小企業診断士(東京都)
主要オペレーティング・システム(OS)の旧版と新版、その争いが激化しそうな予感だ。
最近行なわれた一連のテストの結果、『Windows Vista』に対する不満の火に油が注がれる可能性が
出てきた。正式リリースを控えた『Windows XP』とWindows Vistaの両サービスパックの処理速度に
関して、高速が売り物のVistaよりXPのほうが「格段に速い」という予想外の結果が出たというのだ。

まずは良いニュースから。来年早々にリリース予定の『Windows XP Service Pack 3 (SP3)』は、
この旧版OSのパフォーマンスを10%近く向上させるという。

この数字は、米Devil Mountain Software社のテスト結果によるものだ。同社は『Windows XP
Service Pack 2 (SP2)』について一連のベンチマーク・テストを行ない、さらに先ごろ配布
開始となったXP SP3のリリース候補版を使って同じテストを実施した。

このベンチマーク・テストは『Microsoft Office』に焦点を絞ったものだが、様々なブログや
ソーシャルニュース・サイトも、SP3はXPの速度を上げると報告している。米Microsoft社は
バグやセキュリティ上の脆弱性を修正したと言っているだけなので、これはXPユーザーには
嬉しいボーナスだ。
(中略)
さらに注目すべきは、テストに使用したマシンが搭載していたのが、2GHzの『Core 2 Duo』
プロセッサー(米Intel社製)と、1GBのRAMだということだ。XP SP2がもともとデュアルコア・
プロセッサーに対して最適化されていないことを考慮する必要がある。

SP3については確認できていないが、もしSP3がデュアルコア・プロセッサー向けに最適化
されているのなら、少なくともSP2から速度が有意に向上したことの説明の一端にはなる。

どちらのサービスパックもわれわれがテストしたわけではないので、ここで判断を下す
ことは差し控えるが、VistaがすでにXPユーザー、特にビジネスユーザーの取り込みに
苦戦していることを考えると、今回のサービスパックの精彩を欠くパフォーマンスは、
Vistaの不人気を決定付けるさらなる要因となるかもしれない。

http://wiredvision.jp/news/200711/2007112721.html