ドラフト:王監督「ほれた」
大場との交渉権を自らの手で引き当てたソフトバンクの王監督。01年ドラフトで寺原(現横浜)を引き当てて以降は
運に見放されてきただけに「ぜひ早く会いたい」と気もはやる。
ドラフト会場を出ると同じ東京都内の東洋大へと直行し、大場と初対面した。
「僕は九州を代表してくじを引いたんだ。普段は緊張しないけど、久々にドキドキしたよ」と舌も滑らか。
明治神宮大会の3連投を例に「こんな言い方はおかしいかもしれないけど、ほれた。君のタフさが今、うちのチームに必要なんだ」。
緊張で引きつり気味に笑う大場を招き寄せ早速、ユニホームを着せ、帽子もかぶせ、「もう入団会見みたいだなあ」と笑みが絶えない。
13日に亡くなった元西鉄の「鉄腕」稲尾和久さんと同じように、鉄腕と称される大場。
王監督は「稲尾さんにも彼がホークスのユニホームを着て投げる姿を見てほしかった。
稲尾さんの志が受け継がれた九州の野球は豪快。打たせて取るのも技術だが、頑丈で馬力のある彼のような投球は九州の人には受ける」と断言した。
王監督の雄弁に期待の大きさを感じ取った大場は「気持ちの高ぶりを感じます。頑張っていきたい」と恐縮して照れた。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20071120k0000m050062000c.html