痴漢捜査:愛知県警が物証の収集怠る
満員電車で痴漢をしたとして愛知県迷惑防止条例違反の罪に問われた同県職員の
男性(43)に対する名古屋簡裁の無罪判決が確定した問題で、男性を逮捕した
県警鉄道警察隊が警察庁の通達に反し、容疑者に付着する被害者の衣服の繊維片など物証の収集を怠っていたことが16日までに分かった。痴漢の無罪判決が全国で相次いだため、通達は客観的証拠に基づく捜査を促した。県警幹部は「通達を徹底したい」と話している。
電車内での痴漢は、周囲の乗客や被害者が取り押さえて警察官に引き渡すケースが多く、明確な目撃証言や物証が
ないことが多い。このため警察庁は05年11月、全国各警察本部に▽目撃者の早期確保▽容疑者に付着した被害者の
衣服の繊維片などの鑑定▽証言や供述を基にした実況見分−−などを文書で要請。警視庁や大阪府警などは既に
繊維鑑定による証拠固めを行っており、愛知県警も実施できる体制にある。
しかし、鉄道警察隊は通達後の06年1月、電車内で下腹部を女性の右太ももに押し付け、手の甲で胸を触ったとして
男性を現行犯逮捕した後、繊維片などの採取をせず、県警の担当部署に鑑定要請もしていなかった。
簡裁では異例の16回に及ぶ公判では、男性と女性のまた下に14センチの差があって下腹部を押しつけようが
なかったことが判明するなど捜査のほころびも明るみに出た。県警幹部は「繊維片の採取は手間のかかることではない。
改めて実施を呼びかける必要がある」と話している。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071116k0000e040081000c.html 植草一秀
2006年4月に、名古屋商科大学の客員教授として着任
東京都迷惑防止条例違反の現行犯で、警視庁により逮捕された。
第3回目公判で、肌着を鑑定していた科捜研の女性研究員が検察側証人として出廷。
「被害女性のスカートとパンティの構成繊維と、植草被告人の左手人さし指、右手薬指、
右手親指から採取した繊維片が類似」と証言した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E8%8D%89%E4%B8%80%E7%A7%80