分かりやすい言葉に「隠し味」
スポーツの世界での金言は、やはりシンプルな言葉が多い。しかしその言葉を行動に移そうとすると、
内容の深さに気づく、という隠し味がある。
やるだけやって負けるなら、胸を張って帰れるはずだ──サッカー日本代表監督 イビチャ・オシム
オシム語録は多い。選手のモチベーションアップに関しても次のような発言をしている。
「モチベーションを高める方法なんて何千通りもある。それぞれ違うのだ。まずは自分たちのために、
自分にできることをやりきるということが大事だという話をする。次に、対戦相手が自分たちと試合をするにあたって何を考え、
臨んでいるのかと考えさせる。そういう話を私はする」
ついつい、簡単なノウハウを会得してモチベーションを上げようとする安易さに警鐘を鳴らす指摘とも受け取れる。
方法はいくらでもある、問題は方法を生み出す考え方なのだ。やるだけやって、という言葉は重い。
どこまでやれば、「やるだけやった」ことになるのか。それを考えさせるきっかけにもなる。
打てなくて使わないのではない。お前が、いい打者なのはわかっている。それよりも、守備に集中する姿勢を、
練習から見せてほしいんだ──原 辰徳
巨人軍監督、原辰徳氏が、成績が低迷していた外国人野手に告げた言葉。このひと言で、それまで守りに無関心だった
その選手が変身したという。まず自分のことを認めてくれているという実感が、部下の行動の変化につながる。
「見せてほしい」という表現がポイントではないだろうか。「守備練習をしろ」「守備練習をしないからダメなんだ」とは言わず、
「姿を見せてほしい」という相手に委ねる表現が、モチベーション向上に大きく影響する。もちろん言われた選手は、
漫然と守備練習をこなすはずがない。姿勢を見せるために熱を入れて取り組む。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0710/19/news017.html そう簡単にできるかっての
ただでさえネラは天邪鬼なんだからよ