自衛官の自殺が年100人超 ストレス、いじめ背景?

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1 ウルトラマン(長野県)
自衛官の自殺が年100人超 ストレス、いじめ背景? 04年度から3年連続

 二○○四−○六年度で、自殺した自衛官が毎年度百人に達していることが十一日、防衛省の調べで分かった。
○五、○六の両年度は共に百一人と過去最多で、○七年度も半年間(四−九月)で五十三人とこれらを上回るペース。
ストレスや部隊内でのいじめを背景に挙げる声もあるが、同省は原因は不明とする一方で「自殺者増は深刻。カウンセリングの充実を図りたい」としている。

 同省人事教育局によると、○六年度の自殺自衛官は陸自六十五人(前年度比一人増)、海自十九人(同四人増)、空自九人(同五人減)、事務官八人(増減なし)。
過去十年間では、○一年度の六十四人が最少で、○四年度に初めて百人となり、三けたに突入した。
十万人当たりの自殺者は○六年度で三八・三人。人事院がまとめた国家公務員の一七・七人(○五年度)の二倍強に当たる。
 原因をみると、同省の○六年度調査で「その他・不明」が六十三人、「借財」二十三人、「家庭の悩み」十一人と続く。
 自衛隊に詳しいジャーナリスト三宅勝久さんは、自殺の背景として「いじめや借金苦も後を絶たず、組織の閉鎖性も要因。
海外派遣、テロ関連の警備強化もストレス増を後押ししている」と指摘。○四年−○六年七月にイラクへ派遣された陸空両自衛官のうち、帰国後の自殺者は七人を超す。
 同局は「自殺者増の理由は分からない。だが事態は深刻に受け止めている。カウンセリングに力を入れており、自殺者が出た部隊のケアを集中的にしている」と説明。
○八年度予算の概算要求で、専門カウンセラーの委託や隊員カウンセラーの育成などに前年度実績の一・五倍の九千三百万円を計上している。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/59958.html