【オーランド(米フロリダ州)7日】
現役続行のため右足首の手術を受け、リハビリに励んでいる桑田真澄投手(39)に
メジャー復帰の道が開ける可能性が出てきた。
今季所属、退団した米大リーグ、パイレーツのニール・ハンティントンGMは8日、
「メジャーでチャンスがない状況で契約することはない」と明言。
球団が再契約する方針を固めた場合、メジャー手形を与える考えを明かした。
同GMは来週中にも桑田と連絡を取って意思を確認し、球団内で検討に入る。
必死のリハビリを続けている桑田を、パ軍は見捨てない。
退団後、GMに就任したため桑田に面識がないハンティントンGMだが、すでに交渉への準備を進めていた。
「彼がいたことはうちの球団にとって、とてもプラスなもの。
球団の人間はみな、彼のことを慕っているし、彼はとても前向きな人間だと話している」
高く評価しているのは桑田の人間性。今後の契約についても具体的に考え始めている。
まずは来週中にも、桑田に直接連絡する。
そこで術後の右足首の状態、現役続行及びパ軍残留の意思などを確認。
その上でパ軍が用意するものは「メジャー入りを確約する契約」か、パ軍の制限リストから外す「自由契約」しかないことを明かした。
同GMの思いは「彼に敬意を表したいので、彼の思い通りに事を進めたい」という一点に尽きる。
だからこそ、桑田がメジャーを熱望するなら
「チーム構成を検討し、彼がメジャーに入るチャンスがない状態で契約をするような悪い状況に陥れたくない」と説明する。
桑田がパ軍残留以外の道を希望すれば「すぐに自由契約にする」という。
つまり、契約する場合は、メジャー契約が基本線。マイナー契約で落ち着いてもメジャー手形を付ける。
昨季メジャー登板を果たしたベテランを、マイナーの生存競争に放り込むつもりはない。
桑田はマイナーからはい上がり、メジャー昇格を狙う覚悟だが、思わぬ形でメジャー復帰に光明が差し始めた。
週明けのGMとの連絡、そしてパ軍の動向が注目される。
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