http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/science/20071107/20071107_001.shtml 極貧1億6千万人の対策を 1日の収入60円に満たず
9月、スーダン南部の難民キャンプで横たわる病気の子ども(AP=共同)
1日の収入が50セント(60円弱)未満という、極度の貧困に苦しむ人の数が世界で約1億6200万人と日本の人口よりも多く、
これらの人たちの状況改善が非常に遅れているとの研究報告を日本や世界銀行などが
出資する国際食料政策研究所(IFPRI、本部・ワシントン)が7日、発表した。
ほぼ4分の3に当たる約1億2100万人がサハラ砂漠以南のアフリカに暮らしている。
アフリカ支援と貧困問題は来年の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の主要議題の1つ。
IFPRIのヨアヒム・フォンブラウン所長は「サミットでは、これらの極端な貧困層に焦点を合わせた対策を議論してほしい」と話している。
世界銀行や国際援助機関は、1日の収入が1ドル未満の人々を「貧困層」と定義。
2000年の「ミレニアム開発目標(MDGs)」では、1日1ドル未満で生活する人の
割合を2015年までに1990年レベルの半数に減らすとした。