【神戸高3自殺】渡海文科相「滝川ルネッサンス問題、真摯に取り組みたい」

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1 インテリアコーディネーター(京都府)
渡海文科相が就任1カ月 「防犯は学校と地域で」

福田内閣で初入閣を果たした渡海紀三朗文部科学相が、就任から一カ月を迎えた。この間、いじめ問題をはじめ
教科書検定、大相撲力士の暴行死への対応など多忙を極めたが、神戸新聞のインタビューに「今後もさまざまな
問題に真摯(しんし)に向き合いたい」と語った。(小川康介)

就任直後から、青少年をめぐる事件の対応に追われた。神戸市の私立高校生の自殺では、いじめがクローズアップされた。
これには「先生が子どもと向き合う時間を増やし、微妙な変化を把握すれば早めに手を打てるはず」ときっぱり。
本年度内にまとまる教育振興基本計画に対策を盛り込みたい、と力を込めた。

加古川市の女児刺殺事件では、児童、生徒の心的外傷後ストレス障害に関する保護者向けリーフレットを市内の
全小中学校に配布。精神面のケアに心を砕くが「防犯には学校とともに地域の力が求められる」とも。

十月末に中央教育審議会が公表した主要教科の授業時間増を柱とする「審議のまとめ」については、「考える力や
応用力を養うのが理念だった『ゆとり(教育)』が『ゆるみ』になったというか、うまく働かなかった。減らし過ぎを反省しての
ものと思う」と受け止めを語った。

所管する範囲が広いだけに、取り組む課題は山積している。中でも注目されるのは、概算要求に掲げる教員増の問題だ。
審議のまとめに沿って学習指導要領が改訂されれば、教育現場の負担は増す。さらに文科省では、先ごろ公表された
全国学力テストの結果を受けて、課題のある学校を教員の加配で支援する考えだ。

今後実現に向けて手腕が問われるが「義務教育では格差をつくってはいけない、との前提に立って施策を進めたい」と
表情を引き締めた。

神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0000728171.shtml
17歳男子生徒を試験観察に 高3自殺で神戸家裁
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0000725820.shtml