架空の人物名義に改竄(かいざん)した住民基本台帳カードを使い、
消費者金融から現金をだまし取ろうとしたとして、大阪府警天王寺署が、
詐欺未遂や偽造有印公文書行使などの疑いで、兵庫県尼崎市の
山口組系暴力団「金誠会」組員、久留大地容疑者(23)ら2人を逮捕していたことが2日、わかった。
同署は暴力団が組織的に住基カードを悪用し、資金源にしていたとみて、
同容疑で同組組長(43)の逮捕状を取り、行方を追っている。
調べでは、組長ら3人は今年7月、大阪市や尼崎市内の消費者金融の自動契約機で、
偽造した住基カードを身分証として提示、融資用のキャッシングカードをだまし取ろうとした疑いが持たれている。
使用された住基カードは架空の住所や氏名に書き換えられ、顔写真をすり替えるなど
精巧に偽造されていた。写真の変造には高度な技術が必要で、背後に偽造組織の存在も指摘されている。
今年7月、同組周辺者の森本正則被告(43)が詐欺未遂の現行犯で逮捕され事件が発覚。
森本被告は逮捕時に偽造された住基カード3枚を所持していたが、カード内のICチップを分析した結果、
うち2枚が尼崎市が再発行した組長のカードだったことが分かり、組織的な犯行と判明した。
組長は同市に対し「紛失した」などと複数回にわたり住基カードの再発行を申請していたといい、
入手したカードを組員らに渡して不正に使わせていたとみられる。
森本被告はこれまでに入手したキャッシングカードで、消費者金融から借入金計120万円をだまし取っていたといい、
同署は詐取した金が、暴力団の資金源になっていたとみている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071102/crm0711021535029-n1.htm 依頼スレ343