朝日放送不可解人事にコメンテーターが「怒りの連判状」
大阪・朝日放送(ABC)の情報報道番組『ムープ!』といえば関西ローカルながら、
時事問題に宮崎哲弥、勝谷誠彦ら百戦練磨の論客が舌鋒鋭く切り込む同局の看板番組だ。
ところが、先頃会社から内示された ”人事”に同番組関係者が猛反発、
コメンテーター陣からは″連判状″が出る騒動となっている。
プロデューサー、ワイド制作担当部長、ニュース情報センター長という
同番組の責任者3人に、11月1日付の異動が内示されたのは10月18日のこと。
<定期的な血の入れ替えとしての人事異動を私たちは否定をしない。
しかし、結果を評価しながらもヘッドコーチ・監督・GMを同時に替えるチームがどこに存在するというのか>
朝日放送労働組合「組合NEWS」に示された現場スタッフの驚きと憤りは、
コメンテーターとて同じだったらしい。木曜日レギュラーの大谷昭宏氏が言う。
「外部の人間が局の専権事項である人事に口を出すべきでないことは承知しています。
しかし、番組というのは制作者側とわれわれ出演者との信頼関係の上に成り立つもの。
そこで、責任者3人が同時に、十分な引き経ぎ期間もないまま異動となるのはなぜか、
今回の異動によって番組のコンセプトや構成に変化が生じるのか、などを確認する
『要望書』を提出し、組合に載せてもらった。芸能レポーターを含め、出演する
コメンテーター22名全員が署名しました」
それほどの反発や懸念を招く人事を、どうして会社は断行したのか? 組合NEWSは書く。
<実は私たちは知っている。(中略)3人の異動についてはほんの一部の役員が強引に
進めてしまったということを>
「この役員とは、ずばり現業部門を統括する専務取締役のことです」
番組関係者が暴露する。この専務は68年に朝日新聞入社、大阪本社の通信部長、編集局次長などを経て、
01年にABCにやってきた″天下り役員″である。
つづく