職員が記者装い質問 山火事で緊急事態庁 米国
2007年10月28日11時51分
自然災害などの対応に当たる米連邦緊急事態管理庁(FEMA)がカリフォルニア州南部の
山火事に関して行った記者会見で、記者を装った職員に質問をさせていたことが分かり、
FEMAを管轄する国土安全保障省のチャートフ長官は27日、関係者を処分する考えを示した。
FEMAは2005年に大型ハリケーン「カトリーナ」が米南部に上陸した際、初動の遅れを
批判されたが、今回の山火事に絡みまた汚点を残した格好となった。
米メディアによると、問題の記者会見は23日に行われたもので、担当記者に連絡が届いた
のは会見開始のわずか15分前。このため、会見場にはFEMA職員が座り、記者は電話で
内容を傍聴する形になったという。FEMAのジョンソン副長官は記者に扮(ふん)した
職員の質問に、「FEMAの対応に満足している」と自賛していた。(時事)
http://www.asahi.com/international/update/1028/JJT200710280002.html