「書き込みは誹謗中傷」 山本氏側が証拠を提出
ひろゆき vs 切込隊長──第6回口頭弁論 次回で結審か
「切込隊長」として知られている会社役員の山本一郎氏(34)が、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の管理人、
ひろゆき、こと西村博之氏(30)に対して、書き込みが名誉毀損にあたるなどとして、損害賠償等を求めている
裁判の第6回口頭弁論が10月22日、東京地裁(山ア勉裁判長)で開かれた。
山本氏側は、前回の尋問で求められていた証拠書類を提出。次回、西村氏が出廷しなければ結審になる見込み。
訴えによると、山本氏は、2ちゃんねるの「投資一般」板で、誰もが閲覧可能な状態のなか、匿名の書き込みにより
誹謗中傷されたとして、名誉毀損にあたる書き込みの削除を要請。そのうえで、今後、「山本一郎」や「切り込み隊長」
などのスレッドを立てないようにすることを求めている。
これに対して、代理人を立てていない西村氏は、(1) 訴状の郵便が届くまで書き込みの内容を知らず、
権利侵害を知り得なかった、(2) 訴状が届いた後は、一連の書き込みを削除した──などとして、訴えを認めていない。
この日の口頭弁論では、原告、被告ともに出廷しなかった。山本氏側の小倉秀夫弁護士が複数の証拠のコピーや、
「これまで2ちゃんねるに発信者情報の開示請求をしたが、西村氏は開示には応じていない」とする別の弁護士の
上申書の原本を提出した。また、氏名権(人格権)の主張も加えた。
小倉弁護士によると、提出した書類は、(1) 山本氏が代表取締役を務める「イレギュラーズアンドパートナー(I&P)」から、
西村氏が設立した「東京アクセス」に振り込んだことを示す銀行口座のコピー、(2) メディアNPO「神宮前.org」を乗っ取ったと
主張する西村氏の証言を覆す内容を示した書面、(3) 2ちゃんねるの誹謗中傷対策に、西村氏が積極的ではなかったことを示す、
山本氏と西村氏の間で交わされたメールのコピー、(4) 2ch.netを管理する会社が法人登録されていないことを示す書類──など。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071022/16444 つづく