" 日本小児科学会山梨地方会(杉田完爾会長)は十四日、中央・山梨大医学部キャンパスで市民公開シンポジウム
「はしかゼロをめざして−山梨はしかゼロ作戦」を開いた。今春、県内で流行した麻疹(ましん)=はしか=について振り返り、
予防接種を二回受けることなど接種率の向上を呼び掛けた。
医療、行政、保健、学校関係者ら約八十人参加。県健康増進課の本庄知課長補佐は、県内予防接種率について、
生後十二−二十四カ月が対象の一回目は83・9%と全国平均をやや下回る程度だが、五、六歳児が対象の二回目は
65・8%で14ポイントも下回ることを報告した。
はしかに対する県民の意識が低いことを指摘した国立病院機構甲府病院の中根貴弥医師は「はしかは死ぬこともある怖い病気。
予防接種は二回受けて」と呼び掛けた。山梨大医学部付属病院の東田耕輔医師は、はしか予防策として(1)予防接種率の向上
(2)発生時の迅速な対応のための体制づくり−などを挙げた。
意見交換では小児科医が「はしかに対する学校や保護者の認識が低く、対応が遅れたことが今春の感染拡大を招いた」と指摘。
養護教諭は「予防接種の費用が高いのも課題」とする一方、「休日に予防接種ができるようにしたら接種率が上がるのではないか」と述べた。"
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/10/16/16.html