酒乱の父を入院させ、カードで豪遊した23歳女性を起訴
61歳の父親をアルコール依存症患者だと偽り精神病院に入院させ、父親のクレジットカードを
使ってデパートなどで約1000万ウォン(約128万円)分の買い物をしていた20代の娘が逮捕・起訴
された。
A容疑者(23)は今年8月初め、ある民間救急業者に電話をかけ、「父がアルコール中毒なので、
病院に入院させてほしい」と依頼した。業者はすぐに、ソウル市城北区にあるA容疑者の父親の
自宅に急行し、父親を車に乗せて京畿道富川市の精神病院に入院させた。
一方A容疑者はその日のうちに、父親の自宅からクレジットカードを持ち出し、無断で使い
始めた。ソウル・江南の有名デパートで1日に206万ウォン(約26万円)分の買い物をしたり、
エステ店で390万ウォン(約50万円)を使い、またダンス教室に通ったり、観劇に行ったり
もした。こうして父親が入院していた約40日間に使った金額は計996万ウォン(約127万円)
に上る、と検察は発表した。A容疑者の父親に連絡が付かないため、他の家族が捜索願を
出し、警察が捜索したところ、入院していることが分かった父親は、入院から42日後の
先月19日に退院した。それから間もなくA容疑者は警察に逮捕された。
調べによるとA容疑者は、父親が酒に酔うたびに別居していた自分に電話をかけて暴言を
吐き、また電話に出ない時は数十回も電話をかけて留守番電話に伝言を残すため、父親を
アルコール依存症患者だと偽って入院させることにしたという。A容疑者は母親が亡く
なってからは、外国で生活するなど、常に父親との同居を避けてきたという。
ソウル中央地検刑事5部は15日、A容疑者を尊属監禁、クレジットカード業法違反などの
罪で起訴した。今回の事件について、検察関係者は「酒に酔っては娘に嫌がらせをしていた
父親も問題だが、娘の行動も常識外れだ」と話している。
http://www.chosunonline.com/article/20071016000062