>>554 >>611 >>757 犯行予告による刑罰
たとえいたずらと言えども、犯行予告の書き込みは厳正に処分されます。
刑法では上記一覧に多数みられるように、主に「脅迫罪」と「威力業務妨害罪」の構成条件に該当します。
脅迫罪は、生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫したときに該当する罪で、
「○○小学校の生徒を刺殺します」といった、特定の人物を殺傷する予告をした場合等がこれに相当します。
2年以下の懲役又は30万円以下の罰金刑です。
威力業務妨害罪は、威力を用いて人の業務を妨害したときに該当する罪で、「○○小学校の生徒を刺殺します」
といった犯行予告により、その小学校が被害を未然に防ぐため、集団下校を施した場合等がこれに相当します。
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金刑です。
ゆえに同じ脅迫の犯行予告でも、それに係る業務妨害の有無で罪が違ってくるのです。
名指しするなど、具体的に対象人物を挙げると脅迫になりやすいようです。
爆破予告などの人間を対象としていない犯行予告は威力業務妨害に該当する可能性が高いです。
しかし、いずれの罪に該当しても、罪としては重くなることはもちろん、民事的にも、被害に遭われた人物や団体等から賠償金を請求される可能性があることも認識してください。
例として、エイベックス脅迫事件では、警備強化等を策した同社より約1800万円の被害総額が提示されたことを、ここに記します。
ネット掲示板の特徴
特に犯行予告がなされるネット掲示板(電子掲示板)は「2ちゃんねる」(2ch)です。
利用者の多くが前述で挙げた若年層であり、また犯行予告を投稿すると瞬時に多数の反応が寄せられるので、
「注目を集めたい」と言う動機を持った若年層の犯人の標的となるためと考えられます。
ゆえに利用者の性質と、場の性質の両面から、犯行予告の温床になっていることが言えるでしょう。
単に掲示板の利用者が多いから、比例して犯行予告も増加する等と思っていた方は、その考えのみで通用しそうにない事件件数に瞠目し、ぜひ見直しましょう。