祭りの手作りロケット破片落下、見物客ら4人重軽傷
埼玉県秩父市下吉田の椋神社周辺で14日、伝統行事の例大祭「龍勢祭(りゅうせいまつり)」で打ち上げた
木製の手作りロケット(長さ約20メートル、重さ約30キロ・グラム)の破片が観客らに当たり、4人が重軽傷を負った。
小鹿野署などの調べでは、同日午前10時ごろ、同神社近くにある山腹の発射台から打ち上げたロケットの破片が、
北に約200メートル離れた同市吉田阿熊の畑で農作業中の無職男性(66)の頭に当たり、全治10日のけがを負った。
午後2時15分ごろにも、別のロケットの破片(長さ約1メートル、重さ約7キロ)が発射台から約250メートル西に落下。
見物していた同県熊谷市平戸の男性会社員(23)が右肩の肩甲骨を折る重傷を負ったほか、
同県小鹿野町下小鹿野の女性会社員(21)と秩父市上吉田の無職男性(65)が顔に軽いけがをした。
龍勢祭は秩父市などが主催し、約300メートル上空に向けたロケットの打ち上げは、県無形民俗文化財の指定を受けている。
今年は午前9時から約15分おきに計33本が打ち上げられ、約9万9000人が見物に訪れた。
小鹿野署は業務上過失傷害の疑いで関係者から事情を聞いている。
(2007年10月15日12時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071015ic01.htm