泥棒の濡れ衣で服脱がされ検査、被害者に賠償金7億円余
ケンタッキー州シェパーズビル――ハンバーガー大手、マクドナルド店で泥棒の濡れ衣
を着せられて事務所で服を脱がされ、ひわいな行為も強いられたとして女性従業員(21)
が訴えていた裁判の陪審団は5日、同社に610万ドル(約7億1400万円)の損害賠償
金の支払いを命じた。
泥棒の濡れ衣のきっかけは、警官を装ったフロリダ州在住の男が2004年4月、いたず
らで同店にかけた電話。この後で、類似の電話がシェパーズビル周辺のファストフード店
で多発していたことも判明した。
被害を受けたのはルイーズ・オグボーンさんで、店側はいたずら電話の頻発を従業員に
知らせない管理不足、危機対策の不備も問題にして2億ドルの賠償金を求め提訴してい
た。同社は当初、店の過失を否定していた。電話を掛けた男は昨年訴追されたが釈放となっている。
調べによると、男は若い女性従業員が客から物を盗んでいると店に電話し、服を脱がせ
て身体検査をすべきとそそのかした。オグボーンさんの訴状によると、この電話を受けた
店はオグボーンさんを呼び、脱衣させた上、性的な嫌がらせも3時間半にわたって受け
たとしている。身体検査などの模様は監視カメラで撮影されており、陪審裁判で公開された。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200710070016.html