タクシーの車内で暮らし、金が欲しくなったら客を乗せて稼ぐ生活を12年してた男を逮捕

タクシー暮らし１２年
無許可営業の男　「家賃いらず」
　車検を受けていない乗用車で、個人タクシーを無許可営業するなどしていたとして、
天満署は５日、住所不定、松居正幸容疑者（６１）を道路運送法違反などの疑いで逮捕、追送検したと発表した。
松居容疑者は容疑を認め、「金がなく、タクシーの中で１２年にわたり寝泊まりしていた」などと供述しているという。

　調べでは、松居容疑者は先月１８日、大阪市内で無車検の乗用車に乗り、国の許可を得ずタクシー営業をするなどした疑い。
２００３年４月から無許可営業、翌月から無車検だった。

　松居容疑者は、１９７０年ごろからタクシー会社の運転手として勤務し、９１年に個人タクシーを開業。
「妻から『もっと稼いできて』と言われて嫌気がさした」と、９５年に離婚した際に家を出て以降、車内で生活し始めたという。
調べに「金がなくなれば客を乗せ、その日暮らしをしていた」と供述。
また、「銭湯などを利用して１日５０００円もあれば暮らしていけた。『車内暮らし』は、家賃が必要なく安上がりで良かった」などと話している。

（2007年10月6日 読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news002.htm