販売したことのない商品の価格を値引き前の価格として表示し割安感を強調したのは景品表示法
違反の恐れがあったとして、公正取引委員会は5日、通信販売大手でフジテレビ子会社の「ディノス」
(東京都中野区)に警告した。
公取委によると、同社は今年1月9日から計3回、関東地方で放映されたフジテレビの情報番組で、
同月26〜28日に都内で同社が開催したひな人形と五月人形の販売イベントを紹介。イベントで販売
予定のひな人形、五月人形の計9セットについて、「店頭なら50万円するものが35万円に」などと
強調した。紹介した9セットはイベント専用商品で、実際に割引前価格で販売されていなかった。
公取委が00年に公表した景表法の運用基準では、割引価格と値引き前の価格を比較して表示する
場合、値引き前価格がその価格で販売された実績が必要としている。同社は、セットで使用する人形
などの単価を合計した金額を値引き前価格にしていたとし、「警告を真摯(しんし)に受け止め、
より一層適正な表示に努める」とコメントしている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071006k0000m040092000c.html