司法試験:法科大学院の7割強で合格指導
文部科学省は5日、法科大学院全74校の7割強の54校で答案練習会などの司法試験合格指導が
行われ、うち6校では教員7人が試験問題を作る考査委員を務める傍ら指導に関与していたと発表した。
7人は担当以外の科目を指導しており、不正が疑われるケースはなかったという。
慶応大法科大学院の教員が、考査委員として担当する試験科目の指導に関与、委員を解任された
ことを受けて調査した。それによると、06年4月から07年6月の間、合格指導は54校で計711回
実施され、467人の教員が関与した。指導の内訳は▽答案練習・論述指導430回▽判例解説275回
▽小テスト・事例研究6回。711回のうち680回はカリキュラム外で、31回は授業として実施された。
法務省司法試験委員会は、考査委員が法科大学院の最終学年や修了生を指導することを来年度
から一切禁止することを決めている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071006k0000m040139000c.html