一九四八年の帝銀事件で無実を訴えながら獄中死した小樽育ちのテンペラ画家、
平沢貞通元死刑囚の第十九次再審請求で、養子の武彦さん(48)は、
平沢元死刑囚が描いたとみられる春画を新証拠として十月中に東京高裁に提出する。
男女の営みを描いた春画は当時、高額で取引されており、
武彦さんは「大金目当てとされた犯行動機を覆すもの」と再審開始に期待を寄せている。
提出を前に、「没後20年 平沢貞通 絵探しの旅展」と題した展覧会が三日、
小樽市堺町三の「ふうど館」三階ホールで始まり、新証拠となる春画が初公開された。
武彦さんは「ほかの作品と対比することで、平沢が描いた春画と分かってもらえるはず」と話している。
展覧会は八日まで。午前十時から午後六時まで(最終日は午後三時まで)で入場無料。
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