韓国側が“禁輸品”をプレゼント? 南北首脳会談代表団
南北首脳会談で北朝鮮を訪問した韓国の盧武鉉大統領一行が、国連決議により対北
禁輸品になっている大型の高級LCD(液晶)テレビを北朝鮮側にプレゼントしようと
していると、問題になっている。
韓国マスコミの報道によると、韓国代表団は平壌での宿舎で使用するため計6台の
52インチLCDテレビを持ち込み、首脳会談終了後は北朝鮮側にプレゼントする
予定という。ところがこの製品は国連が昨年10月、北朝鮮の核実験に対する制裁措置
として採択した1718号決議により、北朝鮮への輸出が禁止されている“ぜいたく品”に
入るというのだ。
しかし韓国政府当局者は「何をぜいたく品として禁輸にするかはそれぞれの国に
任されており、LCDテレビは米国による“禁輸ぜいたく品”には含まれているが、韓国の
対北政策では関係ない」とし、「贈呈しても問題はない」と説明している。
また韓国の一部マスコミは、韓国代表団が北朝鮮に持ち込んだ物品にはLCDテレビ
以外の禁輸品もあるのではないかと“疑惑”を提起しているが、政府当局者は「6カ国
協議の進展で北朝鮮への制裁雰囲気は緩和されており、韓国政府として“ぜいたく品
禁輸”は保留の状態だ」とし、今回のLCDテレビ問題には何ら法的問題はないとの立場だ。
ただ南北首脳会談開催などで韓国の“対北独自融和路線”に内外の関心が集まって
いるため、LCDテレビ贈呈は国際的に“抜け駆け”との批判を招きかねないと懸念する
声も出ている。
産経
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/071003/kor0710031900010-n1.htm