九月に就任した防衛省南関東防衛局(横浜市中区)の斉藤敏夫局長は二十七日、神奈川新聞の
インタビューに応じ、海上自衛隊のP3C哨戒機の後継として開発中の次期固定翼哨戒機(PX)の
性能評価試験に関し、海自厚木基地(大和、綾瀬市)が「拠点の飛行場になり得る」と述べ、候補地
の一つであることを明らかにした。
ジェット機の使用制限を定めた国と大和市との協定についても言及。
「仮に(ジェットエンジン搭載の)PXが厚木を使うことがあっても、(協定とは)切り離して整理したい」
と、部隊配備ではないことから現状でも試験飛行は可能との認識を示した。
ただ「地元との関係もある。厚木の使用は正式決定ではない」と強調した。
同防衛局は、防衛施設庁の廃止に伴い、これまでの横浜防衛施設局から組織改編し新たなスタート
を切った。初代の斉藤局長は、米軍再編に反対している座間市との交渉や、横須賀基地への原子力
空母の配備を当面の課題とし、「市長とも直接話し、理解が得られるよう努力したい」「住民の安全安心
への懸念に十分対応する」などと意欲を示した。
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