英会話学校最大手のNOVA(統括本部・大阪市)で講師らへの給料の
支払いが遅れている問題で、大阪中央労働基準監督署が、遅配が始まった
7月末以降、複数回にわたり、同社に対して労働基準法違反で是正勧告
していたことが、わかった。しかし、27日現在も一部で支給が遅れており、
同労基署が指導を続けている。
関係者によると、7、8月分の日本人従業員約2000人への支給が
数日間遅れた。今月14日の予定だった外国人講師約5000人への
支払いも遅れ、うち一部の講師には27日時点でも支払われていない。
このため、NOVAの教室がある全国の労基署に相談が相次ぎ、
統括本部を管轄する大阪中央労基署が調査、是正勧告していた。
一方、外国人講師らが加盟する労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)は
27日、遅配改善を求める申告書を同労基署に提出後、大阪市内で
記者会見した。
同ユニオンによると、この日予定されていた日本人従業員への支給も
遅れているという。オーストラリア人男性の講師トリスタン・サイムさん(37)
は「給料がなければ生活できないし、国にも帰れない」と訴えた。
(2007年9月28日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070928p101.htm