歌う水道屋さん夫婦 車イス寄贈300台
「歌う水道屋さん」として親しまれ、歌手活動の売り上げで購入した車イスを福祉施設などに寄付してきた、
さいたま市緑区道祖土、水道工事業秋本清さん(63)と妻の絢子さん(63)。寄贈数は300台を突破し、
10月2日には、新たに5台をさいたま市に贈ることになった。
夫妻は「元気でいる限りは頑張る」として、さらに400台の寄贈を目指している。
二人とも、もともと歌好きで、会社設立20周年を記念し、
最初に自主制作したのが演歌「人生ふたりづれ」。94年、カセットテープに収録して売り出した。
念願の歌手デビューを果たしたことで「社会に恩返しをしよう」と心に決め、福祉施設に車イスを贈ることを思いついた。
若いころに亡くした父親が入院していたころ、「病院に車イスがなくてかなり困った」経験が、清さんの心に残っていた。
清さんは「節目の50台に達した時にやめようかと思ったが、『いや、またやろう』と思い直した。
これからも歌手活動を頑張り、寄贈したい」と話している。
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