岡田監督「どうしようもないやん。もうファームに落とすよ。使えんやん。」
虎3連敗、投手陣総動員&ローテ再編へ
<ヤクルト9−6阪神>◇22日◇神宮
阪神が投手陣緊急体制を敷く。ヤクルトに6−9で敗れ、優勝争いの正念場で痛恨の連敗を
喫した。初回に2点を先制もその裏、先発杉山が2死走者なしから逆転を許し、結局2回もたず
に4失点KO。岡田監督は試合後、杉山の即2軍降格を指示した。3連敗は3カ月ぶりだが、
いずれも先発陣が崩れたのが原因。残り10試合、先発ローテ再編に加え、投手陣は総動員の
構え。猛虎の逆襲を支えてきた投手陣の総合力で、苦境を打破する。
敗戦後、三塁側ベンチから出てきた岡田監督は、何度も見たはずのスコアボードに視線を送
った。「何本、打たれとんねん」。初回に先制しては逆転され、4回に追いつけば突き放される。
3者凡退に抑えたのは7回裏の1イニングだけ。16被安打9失点を嘆くしかなかった。
先発の杉山が大誤算だった。2点リードの1回裏2死から突然、制球を乱す。ラミレスを歩かせ
、ユウイチに二塁打。続く真中にも四球を与えると、もう周囲が見えなくなる。宮本に押し出し四球で、
畠山に右翼フェンス直撃の2点二塁打。簡単に逆転を許した。2回にユウイチに4点目となる
適時打を浴び、たった42球でKO。指揮官は2軍降格を即決していた。
岡田監督「どうしようもないやん。もうファームに落とすよ。使えんやん。怖がってたら、投げさす
意味がない。先制してラッキーやと思って投げるやろ、普通は。それを2死から四球やろ。何を怖がっとんねん」。
残り10戦で先発ローテーション再編を余儀なくされた。杉山は次回、中5日で28日の中日戦(
甲子園)に先発予定だった。現在、首位にいる中日と最後の直接対決。絶対に落とせない試合を
預けるはずが、その前に2軍降格。先発の代役には中継ぎのダーウィンか、先発から中継ぎに
配置転換された福原を立てる可能性が高い。だがローテを守ってきた投手ではない。中継ぎ陣が
総出でスクランブル態勢を取る必要がある。
http://osaka.nikkansports.com/baseball/professional/tigers/p-ot-tp0-20070923-260153.html