五輪聖火の台湾通過、断念へ 中台交渉が不調
2007年09月21日13時08分
北京五輪の聖火リレーの台湾通過問題で、台湾の中華オリンピック委員会は21日、
「中国側がリレーの際に使う旗などの制限を求めて台湾に圧力を加え、我々の主権を矮小(わいしょう)化した」などとして、
台湾への聖火受け入れを断念すると発表した。国際オリンピック委員会(IOC)はルート確定の最終期限を21日に設定していた。
中華オリンピック委員会の蔡辰威首席は「聖火リレーと選手の五輪参加は別の問題だ」として、ボイコットの意向は否定した。
今春、中国側は聖火がベトナムのホーチミン市から台北にわたり、香港、マカオを経由して中国大陸に入るルートを発表したが、
台湾側は「中国が『中国・台北』などの名称を使って台湾を矮小化している」などと反発。
その後、中国側は台湾がスポーツ界で使ってきた「中華・台北」に変更し、台湾側もルート自体は原則受け入れ可能との認識を
中国に伝えるなど歩み寄ったが、最終合意直前に「国旗」や「国歌」の使用問題が浮上した。
朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0921/TKY200709210190.html