ミート社経営陣を詐欺容疑で立件へ、社長ら来月逮捕も視野
北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」の食肉偽装事件で、北海道警は、同社の田中稔社長(69)ら経営陣について、
詐欺容疑の適用が可能と判断し、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑とともに立件する方針を固めた。
田中社長らの逮捕も視野に、札幌地検などと協議している。
ミート社は今年6月、冷凍コロッケを製造していた北海道加ト吉(赤平市)などに対し、牛肉に豚の心臓や羊肉などを混入させたものを「牛ミンチ」として出荷していたことが判明。
道警は同月、不正競争防止法違反容疑でミート社本社などを捜索し、押収資料の分析を進めてきた。
その後の調べで、北海道加ト吉などが偽装を知らずに牛ミンチを購入していたことが判明。
また、ミート社から偽装ミンチを購入した各社は、問題発覚後、商品回収などで多額の損失を被っていることなどを受け、
道警は、より罰則の重い詐欺容疑の適用が可能との判断を強めている。
道警は、押収したメモ類などから立件範囲の特定を進めており、10月下旬をめどに立件を目指している。
(2007年9月19日8時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070919it02.htm