公務執行妨害の現行犯で逮捕され、家宅捜索で車の中から大麻が見つかったとして、大麻取締法違反(所持)
などの罪に問われた無職男性(44)の控訴審判決で、東京高裁の門野博裁判長は18日、違法な証拠収集を認め、
一審東京地裁の無罪判決を支持、検察側の控訴を棄却した。
門野裁判長は「未明に約3時間半にわたり所持品検査を求めており、任意捜査の限界を超えている」と認定。
車のミラーを腕に衝突させたとされる警察官への暴行について、「男性は車をゆっくりと約30センチ前進させただけで、
公務執行妨害罪は成立しない」と述べた。
その上で、「違法捜査の程度は重大で、令状主義に反する」と判断。押収された大麻の証拠能力を否定した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007091800369