戦時下最大の言論弾圧とされる横浜事件の再審上告審で、治安維持法違反の有罪が確定した元中央公論編集者の故木村亨さんら元被告五人の遺族は十日、最高裁第二小法廷に対し、無罪判決による名誉回復を求める上告趣意書を提出した。
横浜事件は一九四二年、雑誌「改造」に掲載された論文の出版記念会を共産党再建の準備会議として治安維持法違反容疑で編集者らが逮捕された事件。
起訴された三十人余の多くは終戦直後に有罪判決を受け、四五年に同法が廃止されて大赦となったが、元被告側は無罪を求めて再審請求。横浜地裁が二〇〇三年、五人の再審開始を決めた。
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