アフガン関係者「人質全員解放はタリバンに身代金200万ドルを支払ったから」 韓国政府はノーコメント

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1 【goldenfish:6】

http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY200708300421.html

韓国、身代金200万ドル支払いか 人質解放

2007年08月31日03時01分
 アフガニスタンの韓国人人質事件で、多額の身代金を支払うことで韓国側とタリバーンが合意
していたことが分かった。交渉を仲介した複数のアフガン側関係者が30日、朝日新聞に証言した
。2人が殺害され行き詰まったとみられた人質解放交渉だが、19人全員の解放のため、最終的
に計200万ドル(約2億3000万円)が支払われたという。

 「身代金の支払いなしに解決は不可能だ」

 韓国側関係者とタリバーンの対面交渉を28日に控えた数日前、アフガン側の交渉仲介役の一人
は、駐アフガン韓国大使にそうアドバイスした。

 タリバーンの現地司令官は「地元レベルでの決定」として、仲介役を通じて「人質1人あたり10万ド
ル(約1150万円)」の身代金を要求してきたという。

 この仲介役は大使に「4万ドル(約460万円)くらいならばタリバーンは受け入れるだろう」と自らの
考えを伝えた。同時に、タリバーン側にも「法外な金額を要求するな」と携帯電話で説得を試みた。
韓国側は「(1人あたり)5万ドル(約575万円)ならば支払う用意がある」と答えたという。

 最後に残った人質7人が解放された後の30日夜、アフガン側の交渉関係者は朝日新聞の取材に
対し、「19人の全員解放のために支払われたのは200万米ドルだった」と明かした。1人あたり10万
ドル強になる計算だ。

 28日の対面交渉で、両者は人質解放の条件として「駐留韓国軍の年末までの完全撤収」など5項
目で合意した。韓国政府が発表した合意内容では、身代金について一切、言及されていない。 (続く
2 停学中(東京都):2007/08/31(金) 06:39:46 ID:aEzFnQf70 BE:250099283-DIA(155783)

 タリバーンも身代金での解決を否定している。「真のイスラム国家樹立」を目標に掲げるタリバーン
としては、金で解決したことが明らかになれば「盗賊」と同レベルになってしまう。

 しかし、今回の事件が起きた当初から「最後は金で解決する」との観測は広まっていた。同じ拉致グ
ループに「前科」があったからだ。

 韓国人23人は、東部ガズニ州カラバグ地区を根拠地とする地元タリバーン勢力に拉致された。地元
当局筋によれば、このグループは6月と7月にも幹線道路を走行中のトラックを停車させ、運転手を拉
致。運送会社に「1人30万アフガニ(約69万円)」を要求し、受け取ったという。

 人質の国籍によって要求額を変えるという巧みな「人質ビジネス」へ走ったタリバーン。「やつらは犯
罪者だ。我々はやつらの居場所をつかんでいる。人質が無事に解放されたら、全員捕まえてみせる」。
解放合意後、ガズニ州高官は怒りをあらわにした。

 一方、タリバーン報道官は事件発生直後、地元通信社に「韓国人はキリスト教の布教目的で入国し
た。証拠もある」と述べた。「イスラム原理主義者のタリバーンが人質全員を殺してもおかしくはなかっ
た」(地元記者)との見方もあるが、現地司令官によれば、韓国人は布教パンフレットのたぐいは持って
いなかったという。

 身代金の支払いについて、韓国政府関係者は30日、「全く知らない話で、韓国政府としてコメントでき
ない」と語った。被害者の大部分が通ったソウル近郊の「セムムル(泉の水)教会」の関係者も「まったく
聞いたことがない」と否定した。