横審がさじ投げた“朝青龍もう辞めてくれ”
ついに横審もさじを投げた。横綱審議委員会(海老沢勝二委員長)の臨時会合が31日、
東京・両国国技館で開かれ、モンゴルに帰国している横綱・朝青龍(26=高砂部屋)に
ついて話し合いを行った。席上、複数の委員から「引退勧告をすべき」という強硬意見が相次ぎ、
石橋義夫前委員長からは「横綱に推挙したことを反省している」という異例の
“懺悔(ざんげ)”も飛び出した。最終的には勧告は見送られたが、事態はついに最終局面を迎えた。
≪横綱に推挙したことを反省している≫ほのぼのとした雰囲気からはかけ離れていた。
定例よりも長い約1時間の臨時会合。モンゴルに帰国した朝青龍の問題について協議した
横審委員からは厳しい言葉が次々と噴出した。
内館委員は「今回の一番の問題は公益法人の看板が職場放棄したということ。複数の委員から
引退勧告という話が出たが、横綱の出処進退は本人が決めること」と、朝青龍に事実上の
引退勧告を突きつけた。前委員長の石橋委員に至っては「横綱に推挙したことを、
横審はみんなが反省している」とまで言い放った。これこそ横審委員による最後通告に他ならない。
ほかにも澤村委員が「一度も謝罪の言葉がない。その点は不満ですね」と語れば、
鶴田委員も「朝青龍の態度が悪すぎ」とばっさり切り捨てた。
海老沢委員長は北の湖理事長に「高砂親方をはじめとして、各部屋の師匠は指導、
育成に力を注いでほしい」と要望したが、横審ではこれまで幾度となく朝青龍には厳しい
言葉を投げかけてきた。その揚げ句に招いた大騒動。朝青龍がついに引退という名の
崖っ縁に立たされた。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2007/09/01/01.html