「殺さないで…」命ごいの声離れず自首 川岸容疑者
逮捕された川岸容疑者が県警本部に自ら電話して自首した理由について「女性の声が頭から離れなかった」と、
捜査本部に供述していることが27日、わかった。
調べによると、磯谷さんは24日深夜、自宅近くで車で連れ去られた後、25日午前0時ごろ、
愛知県愛西市内の駐車場に止めた車内で、頭を殴られ殺された。
3容疑者の供述などから、車内では川岸容疑者が運転。神田容疑者と堀容疑者が後部座席で磯谷さんをはさむように座っていた。
このうち神田容疑者が中心となって磯谷さんに包丁を突きつけて脅し、約7万円と複数のキャッシュカードを奪ったとみられる。
車内で2人の男にはさまれ、身動きのとれない磯谷さんは恐怖で、「殺さないでください」と終始、命ごいをしていたという。
しかし、殺害現場では、磯谷さんの懇願を無視し、やはり神田容疑者が中心となり、
頭をハンマーのような凶器で執拗(しつよう)に殴り、殺害したとみられる。
神田容疑者は凶器や手錠、睡眠薬のようなものを事前に用意。最初から女性から金を奪った後は殺害して、
遺体を捨てるつもりだったらしい。川岸容疑者は神田容疑者のこうした態度に、驚いた様子だったという。
犯行を県警に打ち明けた川岸容疑者は「自分の車の中で、殺人が起きたことが耐えられない」などと話したほか、
「女性の声が頭から離れない」とも供述。磯谷さんが、自分たちに必死に助けを求めてきたのを
かわいそうに思ったことを、自首の理由の一つに挙げているという。
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