子育て、愛情と優しさ注いで 夜回り先生、京丹波町で講演
「夜回り先生」として知られる水谷修さん(51)が11日、京丹波町和田の町山村開発センターで
開かれた「子育て講演会」(同町青少年育成協会主催)で講演した。
約300人の保護者らを前に、愛情と優しさで子どもを見守ることの大切さを訴えた。
水谷さんは元定時制高校教諭。若者の非行や薬物依存問題に取り組むなかで、
夜間に繁華街を自ら巡回し、青少年らと向き合っている。
この日は「今、子どもたちは私たちにできること、しなければならないこと」と題して講演。
水谷さんは「子どもは学校や家庭で多くのストレスを受け、追い込まれ、生きる力をなくしている」と
現代社会の問題点を解説した上で「親や祖父母が家庭内で子どもをほめて、
深い愛情を注ぐことが大切」と指摘した。
携帯電話やメールについて「道具は使い方を誤れば人を壊す。10代に携帯を与えることは、
3歳児に包丁を与えるように危険なこと」とし、愛や友情は決してメールで伝わらない、と子どもたちに語りかけた。
また「自傷行為『リストカット』に悩む青少年が全国に約100万人いる。
京都府では綾部や園部に多い。特に地方都市に多いのが特徴だ」と話した。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007081100114&genre=F1&area=K40