8月の東京都心、平均気温史上2位…最も暑い夏の可能性も
8月に入ってからの東京都心の平均気温は29・2度で、1876年(明治9年)の気象庁観測開始以来、
これまでのところ、2番目の暑さになっている。
同庁では、8月下旬まで厳しい暑さが続くと予測しており、史上最も暑い夏になりそうな気配も出ている。
都心でこれまで最も暑かった8月は1995年で、平均気温は29・4度だった。94年と78年が28・9度で
続いている。関東から西日本にかけては10日も晴天になり、東京・大手町では正午前、35・6度を観測し、
初めての「猛暑日」となった。
全国的に気温が高くなっているのは、南米ペルー沖で海面水温が下がり、フィリピン付近の水温が高くなる
「ラニーニャ現象」が一因。同庁によると、フィリピン付近で暖かい海水が水蒸気となって上昇、日本付近に
下降流となって熱い空気が送り込まれ、高気圧を発達させる。
都心部ではコンクリートやアスファルトが昼間に吸収した熱を夜間に放出し、夜間の気温が下がらない
「ヒートアイランド現象」の影響も大きい。
大手町では今月2日から、最低気温が25度以上となる熱帯夜が続く。都心では今月に入ってからの
降水量は0・5ミリで、雨が降っていないことも、気温が下がらない要因になっている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070810it05.htm