段ボール入り肉まんのやらせ報道をきっかけに、メディア規制が強化されている中国で、
今度は一部地方紙に対し、社会面を削除しスポーツ報道に力を入れるよう指示したことが31日、分かった。
またこの日、日本で販売された「カシミヤ100%」の中国製セーターに、羊毛が大量に混ざっていたことが明らかになった。
社会、政治面の大幅削除を命じられたのは、北京市の機関紙「北京日報」系メディアの大衆紙「北京娯楽信報」。
香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。
来年夏に北京五輪を控える北京市が、メディア規制強化に本格的に乗り出したと指摘する声もあるほか、
先月に発覚した段ボール肉まんの報道は、国内だけでなく海外メディアも「やらせ」であるとは知らずに繰り返し映像を放送。
同市政府が中国製食品への不信感を、これ以上広げないようにするための目的もあるとみられる。
さらに「北京青年報」や「北京晩報」なども、地方紙が書いた食品の安全性に関し
不安をあおるような記事を無断で転載しないよう指示を受けているという。
北京娯楽信報は1日から、事件事故などの報道を減らすことを決定。
これにより記者ら100人前後のうち半数以上がリストラされる見通しという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/08/01/04.html