プロミス:グレーゾーン金利全廃検討 既存契約分も含め
消費者金融大手のプロミスが、利息制限法の上限(15〜20%)と出資法の上限(29.2%)の間の
灰色(グレーゾーン)金利を、既存契約分も含め全廃する方向で検討していることが6日、分かった。
全廃しても黒字が確保できる見通しがつけば、年内にも全契約者の金利の上限を年20%以下に下げる。
消費者金融大手各社は、新規契約分から上限金利を引き下げているが、既存契約者も含めた引き下げは初めて。
貸金業規制法の改正に伴う3年後の灰色金利の禁止に、前倒しで対応したもの。
プロミスの上限金利は現在年25.55%。優良顧客には20%以下の金利を適用しているが、平均は約21%。
灰色金利は3年間認められているが、消費者金融やカード会社は優良顧客の囲い込みなどで
上限金利を前倒しで引き下げている。他社は、新規契約者と一部の優良顧客に対象を限定しているが、
プロミスは「新規契約者だけ下げれば、今まできちんと返済してきた既存契約者の反発を買い、
顧客離れにつながりかねない」(同社首脳)と判断した。
プロミスは利息制限法の上限金利を超えて受け取った「過払い利息」の返還請求が増え、
07年3月期連結決算は上場来初の赤字となったが、08年3月期連結決算はリストラなどで
140億円の黒字を見込んでいる。08年3月期決算が赤字に陥る可能性があれば、金利引き下げは先送りする。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070707k0000m040144000c.html