財務省が25日発表した2007年上半期(1−6月)の貿易統計速報
(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易黒字額は前年
同期比59・3%増の5兆1326億円だった。円安進行で自動車や鉄鋼の
輸出量が増えた上、円換算の貿易額が膨らんだため。
輸出額は12・8%増の40兆3650億円と過去最高を更新、半期ベースで
11期連続増加だった。英国向けの高級車、マレーシア向けのパイプライン用などの鉄鋼、
中国向け半導体など電子部品の輸出が増えた。
輸入額も過去最高で、8・2%増の35兆2323億円と10期連続増加。
中国から携帯電話など通信機器の輸入が大幅に増えた。ただ、原油は輸入量の
減少と価格低下で輸入額が4・3%減少した。
地域別では、対米黒字が2・6%減の4兆1163億円と7期ぶりに減少。
対中国の赤字額は、17・6%減の1兆2973億円と3期連続で縮小。
対欧州の黒字額は23・0%増と過去最高を記録した。
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